ESの企業研究のやり方とは?調べることや研究シートの書き方まで解説

ESで企業研究をどのように進めればよいか悩んでいませんか?
企業研究は志望動機や選考対策の土台となる重要なステップです。
本記事では、ESに活かせる企業研究の調べることから企業研究シートの書き方まで、就活生向けにわかりやすく解説します。
ESにおける企業研究とは何か?目的を理解しよう
企業研究は、ESや志望動機を書くうえで欠かせない準備ステップです。
しかし「何をどこまで調べればよいのか」「業界研究と何が違うのか」と迷う就活生も多いでしょう。
このセクションでは、企業研究の基本的な定義から業界研究との違い、ESに活かす3つの目的までを整理し、企業研究の全体像を理解します。
企業研究とは?業界研究との違いも解説
企業研究とは、特定の企業の事業内容・強み・弱み・社風・求める人物像などを深く調べる活動です。
一方、業界研究は業界全体の市場規模・トレンド・主要プレイヤーなどをマクロ視点で把握する取り組みです。
つまり業界研究がマクロ視点、企業研究がミクロ視点と整理できます。
業界の全体像をつかんだうえで個別企業の特徴を深掘りすることで、志望動機の説得力が増し、ES(エントリーシート)の質を大きく高められます。
企業研究をESに活かす3つの目的
企業研究をESに活かすには、明確な目的意識を持って情報を集めることが重要です。
以下の3つの目的を意識しながら進めましょう。
①自分に合う企業を絞り込むため
自己分析で明確にした価値観や強みを軸に、複数の企業を比較することで「本当に自分に合う企業か」を判断できます。
企業選びの軸が定まると、ESの一貫性も高まります。
②ESの志望動機に説得力を持たせるため
企業固有の事業内容・強み・将来のビジョンをESに盛り込むことで、志望動機の具体性と説得力が増します。
「なぜ他社ではなくこの企業なのか」を明確に伝えるために企業研究は不可欠です。
③求める人物像を把握して自己PRに活かすため
採用ページや社員インタビューから企業が求める人物像を読み取り、自己PRと紐付けることで、選考対策の精度が上がります。
企業のカルチャーと自分の経験を結びつけた説得力ある自己PRが作成できます。
企業研究で調べること・調べる項目一覧
ESを書く際に「何を調べればよいかわからない」という声は多く聞かれます。
企業研究で収集すべき情報は大きく3つのカテゴリに分けられます。
以下の項目をチェックリストとして活用しながら、抜け漏れのない企業研究を進めていきましょう。
基本情報:事業内容・ビジネスモデル・業績
企業研究の出発点となるのが、企業の基本情報です。
主力事業・収益構造・売上規模・従業員数といった情報を把握することで、企業の全体像をつかめます。
調べる際には、企業のホームページや採用ページはもちろん、IR情報や有価証券報告書も活用しましょう。
特に上場企業であれば、業績の推移や中期経営計画も公開されており、企業が今後どの方向に向かおうとしているかを読み取ることができます。
ESの志望動機に「なぜこの事業に惹かれたか」を具体的に落とし込むためにも、事業内容とビジネスモデルの理解は必須の項目です。
競合・業界内ポジション・強みと弱み
志望企業だけを単独で調べるのではなく、業界全体の中での立ち位置を把握することが重要です。
競合他社との比較を通じて、志望企業固有の強みと弱みが浮き彫りになります。
たとえば、シェア・技術力・ブランド力・価格競争力などの観点で比較してみましょう。
業界地図や就職四季報などの書籍を活用すると、複数企業を一覧で比較できるため効率的です。
こうして整理した情報は「なぜ競合他社ではなくこの企業なのか」という問いに答えるための根拠となり、ESの説得力を高める選考対策にも直結します。
社風・職場環境・求める人物像
事業内容や業績といった定量情報だけでなく、社風・職場環境・企業が求める人物像といった定性情報も積極的に収集しましょう。
採用ページの社員インタビューや、会社説明会・インターンシップで得られるリアルな声は、ホームページには載っていない企業の特徴を知る貴重な情報源です。
さらにOB・OG訪問を活用すると、現場で働く社員から一次情報を得ることができます。
「どのような人が活躍しているか」「どのような価値観が評価されるか」といった質問を通じて、自己PRとの紐付けに役立てましょう。
これらの情報を企業研究シートにまとめておくことで、複数企業の比較も容易になります。
企業研究の情報収集方法6選
ESの質を高めるためには、多角的な視点から企業情報を収集することが不可欠です。
企業の公式ホームページや採用ページといった一次情報から、就職情報サイト・業界地図などの比較ツール、さらにはOB・OG訪問や会社説明会といったリアルな声まで、情報源を幅広く押さえることで、精度の高い企業研究が実現します。
以下では、代表的な6つの情報収集方法を順に解説します。
①企業HPと採用ページを徹底的に読む
企業研究の出発点として、まず企業の公式ホームページと採用ページを隅々まで読み込むことが基本です。
ホームページでは、トップページに掲載されている企業理念・ビジョン・社長メッセージを必ず確認しましょう。
これらには、その企業が大切にしている価値観や中長期的な方向性が凝縮されており、ES・志望動機を書く際の核心的な情報源となります。
次に、事業紹介ページでは主力事業の内容・収益構造・注力領域を把握し、採用ページでは求める人物像・社員インタビュー・職種別の仕事内容を確認します。
特に採用ページに掲載されている社員の言葉は、企業の特徴や社風を読み解くヒントになります。
以下の項目を意識しながらチェックしましょう。
- トップページ:企業理念・経営ビジョン・社長メッセージ
- 事業紹介ページ:主力事業・サービス・強みと特徴
- IR・ニュースリリース:最新の業績・新規事業・トピックス
- 採用ページ:求める人物像・社員インタビュー・職種説明
公式ホームページに掲載された情報は一次情報であり、信頼性が高い点も大きなメリットです。
ESに企業固有の情報を盛り込む際には、ここで得た内容を企業研究シートに書き留めておくと、志望動機の作成にスムーズに活かせます。
②就職情報サイト・四季報・業界地図を活用
就活における企業研究では、公式ホームページだけでなく、就職情報サイトや書籍も積極的に活用しましょう。
リクナビ・マイナビなどの就職情報サイトでは、企業の基本情報に加え、平均年収・従業員数・離職率といった定量情報を効率よく収集できます。
また、各サービスが提供するテンプレートを活用すれば、情報を整理しやすくなります。
書籍としては、東洋経済新報社が発行する『会社四季報』や『業界地図』が特に役立ちます。
四季報では業績推移・財務状況・事業の特徴を確認でき、業界地図では競合他社との比較や業界内でのポジションを視覚的に把握することができます。
志望企業を業界全体の文脈で捉えることで、ESの志望動機に説得力のある強みの記述が可能になります。
- 就職情報サイト(リクナビ・マイナビ等):企業概要・定量情報・先輩社員の声
- 会社四季報:業績推移・財務データ・事業の特徴
- 業界地図:業界構造・競合比較・市場規模
これらの情報源を組み合わせることで、企業研究で調べることを網羅的に押さえられます。
収集した情報は企業研究シートや企業研究ノートのテンプレートに書き込んでおくと、複数企業を比較しやすくなります。
③OB・OG訪問で一次情報を収集する
OB・OG訪問は、企業HPや就職情報サイトでは得られない「生の声」を収集できる点が最大のメリットです。
実際に働く社員から社風・職場環境・仕事のやりがいを直接聞くことで、企業研究の精度が格段に上がります。
訪問時に活用したい質問例は以下のとおりです。
- 入社前と入社後でギャップを感じた点はありましたか
- 職場で評価される人物像・行動特性を教えてください
- 他社と比較したときの自社の強みと弱みは何ですか
- 就活生のESや志望動機でよく見られる課題はありますか
収集した一次情報は企業研究シートの「社風・求める人物像」欄に記録しましょう。
ESの志望動機や自己PRに具体的なエピソードとして落とし込むことで、選考対策として非常に効果的に活用できます。
④会社説明会・インターンシップへの参加
会社説明会やインターンシップへの参加は、企業の雰囲気や社員の人柄を肌で感じられる貴重な機会です。
HPや書籍では得られないリアルな情報を収集できるため、就活における企業研究の精度を高める有効な手段のひとつです。
参加時は以下のポイントを意識してメモを取りましょう。
- 企業担当者が繰り返し強調していたキーワードや強み
- 社員の雰囲気・コミュニケーションスタイルから読み取れる社風
- インターンシップで実際に体験した業務内容と感じた課題
- 質疑応答で出た選考対策に役立つ具体的な情報
収集した情報は企業研究シートの「社風・求める人物像」欄に記録しておくと、ESの志望動機を作成する際に活かしやすくなります。
「説明会でこのビジョンに共感した」「インターンシップを通じてこの強みを実感した」といった具体的な体験を盛り込むことで、志望動機の説得力が大きく増します。
企業研究シートの書き方と活用方法
企業研究で集めた情報は、整理・記録しなければESや面接の場で活かしきれません。
そこで役立つのが企業研究シート(企業研究ノートのテンプレート)です。
このセクションでは、シートに記載すべき項目やテンプレ例から、ESの志望動機への落とし込み方、効率よく作成するポイントまで順を追って解説します。
企業研究シートに記載すべき項目とテンプレ例
企業研究シートは、調べた情報を一元管理するための記録ツールです。
以下の項目を盛り込んだテンプレートを用意しておくと、複数企業を比較しながら選考対策を進めやすくなります。
企業研究テンプレートとして活用できる基本フォーマットの例は次のとおりです。
| 項目 | 記載内容の例 |
|---|---|
| 企業名・業界 | 企業の正式名称、属する業界・セクター |
| 事業内容・ビジネスモデル | 主力事業、収益構造、主要商品・サービス |
| 強みと弱み | 競合と比較した際の差別化ポイント・課題 |
| 社風・求める人物像 | 採用ページ・OB/OG訪問・インターンシップで得た情報 |
| 志望動機メモ | 「なぜこの企業か」を自分の言葉で書き留めた下書き |
| 疑問点・質問リスト | 会社説明会やOB訪問で確認したい事項 |
企業研究シートのダウンロード先としては、リクナビ・マイナビや大学のキャリアセンターが無料で配布しているテンプレートを活用するのが手軽です。
企業研究シートをESの志望動機に落とし込む方法
シートに整理した情報は、以下の三段論法で志望動機の文章へ変換すると説得力が増します。
- なぜこの業界か――業界の特徴や将来性と自分の関心をつなげる
- なぜこの企業か――競合との違いや企業固有の強みを根拠にする
- 入社して何をしたいか――求める人物像と自己PRを紐付け、具体的なビジョンを示す
例えば「OB訪問で聞いた〇〇という取り組みに共感した」「インターンシップで実感したこの企業の強み」など、シートに記録した一次情報をそのまま根拠として盛り込むことで、ESの志望動機に具体性と信頼感が生まれます。
この三段階のステップを意識するだけで、内容の薄い志望動機から脱却できます。
企業研究シートを効率よく作成するポイント
複数企業の情報を管理するなら、企業研究テンプレートをExcel(スプレッドシート)で一元化する方法が便利です。
企業ごとにシートを分けるか、1行1社のリスト形式にすると、強みや志望度を横断比較しやすくなります。
情報収集に時間をかけすぎないよう、まず公式ホームページと就職情報サイトで基本項目を埋め、その後OB/OG訪問や会社説明会で得た一次情報を上書き更新するという流れを意識しましょう。
企業研究ノートのテンプレを統一することで、就活全体の効率が大きく上がります。
よくある質問
企業研究を進めるなかで「いつ始めるべきか」「どこでテンプレートを入手できるか」「何社調べれば十分か」など、疑問は尽きないものです。
以下では、就活生からよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
企業研究の進め方に迷ったときの参考として、ぜひ活用してください。
企業研究はいつから始めればよいですか?
企業研究とは何かを理解したうえで、就活の準備をいつ開始するかも重要なポイントです。
一般的には、自己分析・業界研究と並行して、ES提出の2〜3ヶ月前から着手するのが目安とされています。
また、インターンシップ参加前や合同説明会の解禁前から準備を始めると、志望企業への理解が深まり、選考対策にも余裕が生まれます。
企業研究シートのテンプレートをあらかじめ用意し、情報を集め次第こまめに記録していく習慣をつけておくと、ES作成がスムーズに進みます。
企業研究シートのダウンロード先はどこですか?
企業研究シートは、いくつかの方法で無料入手できます。
リクナビ・マイナビ・キャリタスなどの就職情報サイトでは、企業研究テンプレートやノートのテンプレを会員登録後にダウンロードできるケースがあります。
また、大学のキャリアセンターでも独自フォーマットを配布していることが多いため、まず窓口に確認してみましょう。
自分でExcelやスプレッドシートを使って企業研究テンプレートを作成するのも、就活での活用において柔軟性が高くおすすめです。
企業研究はどのくらいの企業数を調べるべきですか?
調べる企業数は、エントリー予定企業数の半分程度を目安にするとよいでしょう。
たとえば20〜30社にエントリーする場合は、そのうち10〜15社を深掘りするイメージです。
志望度の高い企業ほど事業内容・強み・弱み・求める人物像まで徹底的に調べ、企業研究シートに情報を整理しましょう。
すべての企業を同じ深さで調べようとすると時間が足りなくなるため、志望度に応じて優先順位をつけることが、就活における選考対策の重要なポイントです。
企業研究と業界研究はどちらを先に行うべきですか?
基本的には業界研究を先に行い、その後に企業研究へ進む順番がおすすめです。
まず業界全体の市場規模・トレンド・各社の違いを把握することで、個別企業の強みや弱みを比較・評価しやすくなります。
業界の全体像なしに企業選びを進めると、なぜその企業を選ぶのかという志望動機の根拠が薄くなりがちです。
「業界研究→企業研究」の順で進めることで、就活における選考対策としても説得力のあるESを作成できます。
まとめ
この記事では、ESに活かす企業研究の目的・調べる項目・情報収集方法・企業研究シートの書き方まで解説しました。
まずは業界研究→企業研究の順で進め、企業研究シートに情報を整理しましょう。
次にOB・OG訪問や会社説明会で一次情報を補強し、最後にシートの内容をESの志望動機へ落とし込むことが、選考対策の重要なポイントです。
今日から1社分のシート作成を始めてみてください。
